2019年9月1日日曜日

令和元年 9月号

今年に入って各子どもミュージカルの観客動員数がこれまでにないほど大きく伸びていて各地で動員記録を更新しています。

劇団員数が増えて新しい客層につながっているということもありますが、驚くべき数字を見るたびに父母会の皆さんの団結力の強さ、親子で公演という一つの目標に向かって取り組んでいる姿に頭が下がります。

一般的に舞台公演で最も重要視されているのは観客動員数で大手の興行団体やどこの劇団でも避けては通れない厳しい現実があります。主役やメインに配役される役者は知名度とチケットの売上げが絶えず天秤にかけられ売上枚数が少ないと実力があっても起用されなというのがこの業界の常識になっています。
逆に実力がなくても人気さえあればどんどん役が回ってくるというおかしな現象が続いていますが、興行的に成り立つことが第一と考えれば致し方のないことでしょう。

「大きな夢」の子ども達はみんなが同等の立場でオーディションに臨むためにチケットの売上げ枚数がキャスティングに反映されることはほとんどありませんが、それでもメインの役に選ばれた子は友達や親戚関係、知人など沢山の人に観てもらいたいためにノルマ以上のチケットを売ることになります。

また最近個人が売りさばく以外にも観客数が伸びた要因として近隣の姉妹劇団からの応援動員が多くなってきたことがあげられます。劇団BDPの主催公演などで知り合った劇団員や父母同士の交流が盛んになってきたためでしょうか。それにこのところ一般のお客様の口コミでの広がりも増える傾向にあり劇団の姿勢と作品が評価されている証であると素直に喜び感謝しています。