2019年7月1日月曜日

令和元年 7月号 

劇団四季の「ライオンキング」は昨年の12月に20周年を迎えた。
児童劇団「大きな夢」が出来て5年目の時だったが劇団員の何人かを連れて観に行った。これまでのミュージカルの常識を破るような舞台の展開に鳥肌が立つような興奮を覚えたことを記憶している。

今年に入って上演しているのは東京と3月に開幕した福岡での2箇所だけだが、その福岡の公演にヤングナラに選ばれた「福岡KM」の毛利花が出演しているので観に行った。とても可愛く堂々と演じている姿は孫の活躍を見ているようで嬉しく終始目を細めて見入っていた。そういえば2年前にも札幌でヤングナラを演じていた「札幌KM」の庄司ゆかりの時も同様の嬉しさだったことを思い出した。それに「やまとKM」を昨年退団した三浦涼音も今東京での公演でヤングナラをやっている。

このように各地の子どもミュージカルに所属している劇団員が「大きな夢」の全国的なネットワークのもとで活躍していることはおじいちゃんとしての喜びでもあり「ライオンキング」に限らず東宝などメジャーの舞台にも出演している子が増えてきていること、発足当初は考えもしていなかっただけに改めて劇団の歴史の重みを感じずにはいられない。

しかし「ビリーエリオット」や「アニー」なども同様、子どもの年齢が重要視されるオーディションで例え受かって一時的な名声を手にしたとしても、絶えず自分を磨ける場所に身を置かない限りいつの間にか忘れ去られる厳しい現実に直面することになる。

その点劇団BDPや児童劇団「大きな夢」は力をつけるには絶好の場所であることを信じて自分の夢に向かって大きく羽ばたいてくれることを願っている。