2025年2月14日金曜日

令和7年 1月号

 最近つくづく思うのは我が劇団はなんて素晴らしいところだろうということです。

小さな子どもから大人までいつも一緒になってレッスンに励み、舞台美術、照明、音響など一流のスタッフさんに囲まれて毎年大きなホールでミュージカルの舞台に立てている現実、これが既に30年以上も続いています。

しかも子ども達はわざわざ中央まで出かける必要もなく各地域において全国共通同じように創作活動に打ち込める環境があるということ、他にはない児童劇団「大きな夢」だけの特色です。

上演作品にしても劇団のオリジナル作品を4〜5年の周期で各地持ち回りのように公演しているため、数年先に回ってくる憧れの役柄を想定しそれを目標に努力する子も多くこれがまた向上心に拍車をかけます。このような独自のシステムによって相互の交流も盛んに行われ、父母会の活動もネットワークによっての協力態勢がしっかり確立されてきました。

また毎年年末になると歌のコンクール「夢コン」で全国の子ども達が一堂に会し各地のKMで予選を勝ち抜いた精鋭が歌唱力を競い合い、そのレベルは年々驚くほど高くなり劇団員を刺激しやる気を掻き立てていきます。劇団はプロの俳優を育てようとやっているわけではありませんが、いつの間にか自分の才能に目覚めプロを目指して頑張っている子も増え、既に立派に活躍している劇団出身者も多くなってきました。

しかしミュージカルに限らず社会に出てプロになるということはただ単にスキルをアップさせることではなく人間的な内面の成長が疎かになってはいけません。劇団で育んだ様々な体験を活かし、SNSでの誹謗や中傷はもってのほか、明るく謙虚に人の良いところを積極的に認めていける大きな人間になって欲しいと願わずにはいられません。