2017年4月11日火曜日

2017 劇団通信4月号

何事につけても「何かをやろう !」と思って立ち上がるとたちまちいろんな障害が立ちふさがり、こんな筈ではなかったと悔やまれるような考えの甘さを思い知らされたりします。又これまであまり意識したことのないイヤな人の存在が急にクローズアップされたり、折角船出しても引き返せない波に流され、グルグル同じ所を回り続けるだけで前に進むことが出来ず、やがて大きな渦に吞み込まれそうになってしまうこともあります。

くじけそうになりながらも必死で荒波を乗り越えなければ天から差し延べられた救いの手を受けることはできません。人生の峻厳さでありますが、失敗や挫折を繰り返しようやく辿り着いたときの達成感は当事者だけが知る醍醐味ではないでしょうか。そのような体験をしたいと試練に試練を重ねている現状、どこで線引きして辿り着いたと思えるか、限りなく挑戦し果てしない向上の道を一歩一歩進むことが自らの人生だと言い聞かせているのです。

限りなく挑戦し続けようと思っても、肉体が強靭でなければ気力だけでは継続することはできません。年齢を重ねるに連れて健康面での維持が如何に大切であるか、日頃の生き方が問われます。精神が病めば肉体も病み、肉体が病めば精神も萎えていきます。長く生きるということよりも生ある内は明るく健康でいたいと誰しもが願っていることです。

では、そのためにどれだけの努力をしているか、気がついたら取り返しのつかないことになっていたという前に何をしなければならないか一人一人の生き方は千差万別です。それぞれに与えられた課題も異なるでしょうが、一度しかない人生を最高に燃焼し切る生き方が出来ないものか、最近特に思うことなのです。