2023年2月8日水曜日

令和5年1・2月新年号

 昨年から今年にかけてBプロはこれまでにない活況を呈しています。

今年も既に外部のメジャー舞台の出演が何人か決まっていて、それに出演する劇団員は子どもミュージカルとのスケジュール調整が大変で、Bプロの担当者はとても苦労しています。

大手の舞台になると稽古から本番と何ヶ月も押さえられてしまうため、場合によっては所属の KMでの公演に出演できなくなることもあります。なんとか調整しようとKMの主任講師と話し合ったりしていますが、この大切な時期をうまく調整しないと折角のチャンスを潰すことにもなりかねないので、双方では極めて厳しく慎重に話し合いを進めています。

しかし劇団員である以上、劇団の公演には無理をしてでも出演させるべきだと私は考えているので、可能な限り両立できるように、例え周りの反感を買うことがあってもKMでの出演を強行させたいと思っています。

確かに情操教育を全面的に謳っている子どもミュージカルとしては、一部の突出した子を特別扱いすることは良くありませんが、特別扱いではなく、特殊な才能を持っている子を引き上げていくことは教育の務めで当然のことであり、逆にその才能の芽を摘むような愚かな言動があったとすれば、それは決して許されることではありません。

野球で言えば、少年野球から甲子園、そしてプロ野球、さらにアメリカ大リーグを目指すのと同様、劇団でも才能のある子はどんどん上を目指して向上してほしいと思います。そのような子ども達が居づらくなるような劇団であってはなりません。

一人ひとり持っている才能も異なり、開花する時期も咲き方も異なってスポーツのような数字で結果が出る世界ではなく、個性を活かした活動ができるミュージカルという世界は、子ども達にとっては掛け替えのない情操教育の場だと思っています。

特に児童劇団「大きな夢」は、肥料をたっぷり含んだ豊かな土壌であり、その中であらゆる可能性が芽生えてきていることを数多く実証しています。





令和4年12月号

 最近電車に乗ると優先席が気になるようになってきました。これまでは自分が座ろうなどとは思ってもいませんでしたが、コロナに感染してしかも80歳になってからは、空いていれば座ろうと時々優先席に目を向けるようになりました。自分でもそんなに年老いたのかと思いながらも、反面それを認めたくない意地みたいなものがあって、ただ眺めているだけで行動には移せません。

それにしても優先席という意識すら全くない若者たち、当然の如く座ってスマホに夢中になっているのを見ると、情けなさを通り越して憤りたくなります。「おいおい君たち、ここは優先席だろう、サッサと立てよ !!」と言いたくなりますが、逆ギレされて殺されるのも困るし、つい大人しく腹の中に収めてしまいます。

若者に限ったことでなく、自分のことしか考えていないような人種が増えていることも確かです。ついでに愚痴をもう一つ。私の妻が足に怪我をしてまともに歩けない時期が4ヶ月ほどありました。その間家庭のゴミ出しを私がやらなければならなくなっての感想です。

私の住んでいる集合住宅は、燃えるゴミ、燃えないゴミ、段ボールや古紙、ペットボトル、空き缶などそれぞれ出せる曜日が決まっていますが、その曜日を守らない家庭が多いのに驚いています。収集車が行ってしまった後に、平気でゴミ袋を置いていく人、夜中にこっそり収集できないような電気製品や粗大ゴミを出している人などモラルの低さに愕然としてしまいます。

こんな些細な日常生活のルールでさえ守れない人たちが、子どもの教育やしつけを一体どのように考えているのかと思うと、暗澹たる気持になってしまいます。勿論私の周りにはそんな人ばかりでなく、真っ当な人もたくさんいるのでそれで救われてはいますが‥‥‥