2022年7月4日月曜日

令和4年 4月号

不覚にも2月の頭にオミクロン株に感染し生死の狭間を彷徨っていました。最初は高熱にうなされていましたが、稲城市立病院に入院したときは熱もすっかり治まり検査の結果どこも悪くないけど後遺症がしばらく続くだろうという診断でした。

生まれて初めての入院も2日間で退院し後は自宅療養に切り替えました。しかし、咳に悩まされ身体全体がだるく食も思うように進まない日が続いていました。静養していれば自然に治るという医師の励ましの言葉を信じ何とか生還できたという感じでまだ大人しくしていますが、高齢者の死亡報道が飛び込んでくる度に自分の年齢と重ね合わせて変に納得したりもしています。

それでも私の頭の中はここでくたばってはいられない様々な案件やら目的があって動くことができないもどかしさと戦っていますが、ほとんど一ヶ月の間全て周りのスタッフが滞りなく業務を進めていてくれることを考えると、28年間の歴史の重みは確実に若い世代へと引き継がれている現況に只々頭が下がります。

今年7月で私は満80歳になります。老兵はこの辺りでケジメをつけなければと思いながらこれまでやってきましたが、コロナの感染によってその考えもまた変化してきました。運よく残された生命をどのように生かせば良いのか、劇団という組織は若いスタッフによってしっかり承継できているので、彼らの領域には踏み込まない新しい夢に向かって活動ができないものか、楽しい思いを巡らしているところでもあります。

しかし今回のことでこれまでの自らの日常の在り方を厳しく戒めることにもなりましたが、反省点としては最も単純で私にとって最も難しいこと、それは決して無理をしないということなりました。皆様の温かいご理解をお願いいたします。