2021年8月9日月曜日

令和3年 7月号

 若い人たちを見るとうらやましく思う度合いが日に日に濃くなっていく。肌をみれば何の汚れもないようにツルツル輝いているし、例えニキビが花盛りであっても全身から発散している生気が漲っている。若さというものはあらゆる可能性を内包しているから自分の人生をいくらでも有意義に大きく展開させることができるからうらやましいのだ。

思うようにいかなくても失敗しても恐れることはない。いくらでもやり直せばいい。世の成功者と言われている人は失敗や挫折を人並み以上に経験し、そこから這い上がってきた人達だ。

スポーツや芸事は厳しい練習や稽古を繰り返しやっていることは誰でも知っている。行く手を阻む壁が立ち塞がりそれを乗り越えなければ勝利を掴むことができないことも知っている。しかし長い人生に例えるとスポーツの訓練のように必死に耐えて努力をしなければならないことを知っているだろうか。

一度や二度どん底に落ちたからと言ってそこで諦めてしまったらそれでおしまいだ。這い上がってそれまでの失敗の経験を生かして再び挑戦していけばいいのだ。若者の持つエネルギーというのは簡単に枯れたりしないが年齢を重ねてくるとあっという間に下降線を辿ることは誰よりも私自身が一番よく知っている。だからこそ若いうちにどんどんチャレンジしていけばいい。それが若者の特権でもあるのだ。

のほほんと遊びや快楽に浸っているうちにその特権はいつの間にか期限切れになって消えてしまう。今、今を精一杯生きないのは勿体ない。明日がないと思えば今日をどれだけ真剣に生きられるか、一日一日を大切に生き切る自分の人生を豊かなものにしてほしいと願わずにはいられない。