2021年12月27日月曜日

令和3年 11月号

 女性にとって体重が増えることはそんなに嫌なことでしょうか。確かに食べ過ぎてブクブク太るのはよくないと思いますが、普通に食べて健康であれば何も無理にダイエットする必要もないと思ってしまいます。

劇団にいる子でも中学生くらいになるとダイエットに夢中になり極力食事制限をして痩せようとします。これまでも何人もの親御さんから個人的に相談され本人に直に会っていろいろ話をしたこともありましたが食事を制限し過ぎて拒食症になり普通の生活ができないほど病んでしまった子もいました。

例えば友達から太っていると言われたり、ダンスやバレエの先生からもっと痩せなさいと言われたことなどが引き金になって、必要以上に深刻に受け取って悩み、食べることが罪を冒すような強迫観念に苛まれるようになってしまうのです。

20年くらい前でしたが、劇団の女の子がダイエットし過ぎて入院騒ぎまでなり、それでも元に戻すこともできず療養地のようなところへ転院したにも関わらずその後廃人同様になったという知らせを受けたことがありました。特殊な例だとしても初期の段階で気がつけば適切なアドバイスができたのにと悔やまれてなりません。

女の子たちは何故そんなに痩せることに憧れるのか、欲しいものも食べないで我慢をしてひたすら痩せることに費やす人生なんて何のために生きているのでしょう。痩せれば美しくなれるという迷信を実践しても傍目からは病気のような生気のない人間に映ってしまうのです。

若者の特権は大いに食べて思う存分からだを動かし明るい快活な生き方をすることにあるのです。親から与えられた身体を大切に活かすことが生をうけた子どもの勉めでもあると思います。(女性から反対意見で攻撃されるかもしれませんね。怖い!!)