2022年7月4日月曜日

令和4年 7月号

 私の妻が「小さな貴婦人」の初日に向かうバス停で何気なく後ろに下がった途端に側溝の蓋がない僅かの所に足を取られそのまま動けなくなり、救急車で病院に担ぎ込まれるということがありました。

足首の踵あたりが骨折していて緊急治療を受けたあと家に帰るにも帰れず頼る人もいないので病院でそのまま連絡がつくまで待つしかない状態でした。私に知らせが入ったのは「小さな貴婦人」の初日本番直前でした。

私もどうしたものか困惑していたところに観劇に来たBプロの上原と古川の二人が急遽府中の病院まで行ってくれることになりました。折角の初日の観劇を棒に振ってまで申し出てくれたことに涙の出る思いで私の車のkeyを渡しました。これで私としては一応安心して初日を迎えることができましたが、車のkeyを預かった二人は私の車のエンジンのかけ方が分からず説明書を引っ張り出したりして相当苦労したようです。そしてなんとか病院で妻を拾い我が家まで行きましたが、そのあと2階の階段を上がるのが大変、おぶったり休んだりしながらどうにか玄関まで辿りついたということです。

それからの1週間は思うように動けない妻と私の行き届かない介護のために連日格闘が続いていました。劇団員の筑根昌平のお母様に地元の介護センターや食事のことなどいろいろご尽力いただきましたが、結局東久留米KMの越永健太郎くんのお母様のご好意でご主人が院長をなさっている信愛病院にリハビリ入院させていただくことなりました。

何から何まで劇団関係の方々にお世話いただいているご縁に心から感謝し手を合わせております。妻の骨折と一向に治らない私のコロナの後遺症(軽度の肺炎)によって後期高齢者問題が一気に訪れたような、ため息と咳き込みの毎日が続いています。