2022年7月4日月曜日

令和4年 5月号

 今年も3月から子どもミュージカルの春公演の時期に入っています。コロナの感染がなかなか収まらない中、従来通りの稽古の環境が確保できない不自由さを乗り越え、それぞれのKMが立派に公演を成し遂げています。

出演の劇団員が本番まで全員揃わなかったり、コロナに感染した子のために急遽代役を立てたり、通常の公演ではあり得ない様々なアクシデントに見舞われながらも各地の公演は素晴らしい成果を上げています。我が子が出演する年一度の舞台を何としてでも成功させようと父母会の方々の熱い思いと結束力が、このコロナの時期としては信じられないほどの観客動員数で盛り上がっています。

そして終演後お帰りになるお客様の明るい笑顔を見ると公演作品の「愛と優しさ、思いやり」の上演テーマを改めて噛み締めることにもなり、現況のような混沌とした時代だからこそ一人でも多くの方々にご覧いただけるよう胸を張って上演することの意義を強く感じているところです。

もちろん子ども達を中心としたミュージカルですからクオリティーには限界がありますが、しかし子ども達の純粋な心から発したメッセージは観る人の心にストレートに響き渡り自らの生き方と照らし合わせて考えていただけるきっかけになっているのではないでしょうか。

戦争のように力で押さえつけ、憎しみの心で他国を制覇し権力を勝ち得たところで真の平和が訪れるはずはありません。人々の心に「愛と優しさ思いやり」があれば争いもなくなるはずですがこれ又人類の歴史を見るととても難しいことです。だからこそ幼い頃からの愛に包まれた環境が必要であり、私たちの活動が少しでも愛の実践に役立てる劇団であればと願わずにはいられません。