2018年9月25日火曜日

2018 劇団通信6月号

私は商売が下手だと以前からずっと言われ続けてきました。商売上手と言われるよりも私にとっては儲け主義ではない気持の表れのような気がして納得している面もありました。

25年前10人で劇団を始めた当初は会費が3,000円でしばらくはこの値段で続いていました。子どもたちが喜んでやってくれているのをみると採算を度外視してでもいいとボランティアのヒーローになったつもりでやっていました。

しかし劇団四季を辞めたばかりの50歳、生活のことを考えると青臭いことばかり言っていたのではやっていけません。長続きしないアルバイトを転々としながら食い繋いでいました。

劇団を始めて6年くらい経ってようやく曲がりなりにも私1人が劇団で生計を立てることができるようになりました。会費も5,000円から6,000円になり、やがて現在の金額になりました。それにしてもどうしてもっと思い切って値上げしないのか、業界関係者に言わせるとあまりにも安すぎると当初から言われていました。

公共施設を利用している団体の枠にも囚われ、また子ども達からお金をとることに何となく後ろめたさを感じている私の変な性格もあって「商売下手」というレッテルを貼られてしまいました。

しかし、現在のような組織が広がるともう私個人の問題ではなく、劇団スタツフの生活の安定を第一に考えなくてはなりません。

適正利益を生むことすらままならない現状を解消するための会費値上げを検討する時期に差しかかっています。