2018年9月25日火曜日

2018 劇団通信8月号

昨今の演劇界やミュージカル界の華やかなこと、欧米並みに舞台が活気付き一般に浸透してきている現状はとてもいいことだと思います。

海外からの来日公演も珍しくなくなるほど頻繁になり、ブロードウェイやロンドンのウェストエンドで上演されているヒット作品を日本で観られる機会も増えてくるようになりました。また来日公演に限らず海外の作品がどんどん紹介され、劇団四季や東宝系の舞台では人気のロングラン公演が続いています。

しかしそれらの作品を誰でも気軽に観られる値段ではなく1万円を上回る入場料が当たり前のようになってきている現状を見て、制作費に莫大なお金がかかることは分かっていても割り切れないもどかしさを感じてしまいます。

オペラに至っては数万円は当たり前、金銭的に余程の余裕がない限り一般の人たちが家族ぐるみで観るなんてことはほとんど不可能に近いことです。特に俳優やあるいは音楽家として身を立てようとする若者たちにとって世界一流のものを直に観て刺激を受け、向上心を掻き立てられる折角のチャンスがあるのにも関わらず、経済の壁に阻まれ制限されてしまうのは残念でなりません。

俳優志望者はやることが沢山あってお金がかかります。ダンスや歌のレッスン料はバイトで捻出しその上に生活費も稼がなければならないので、とても高額な観劇料までは手が出せないのが現実です。

ハムレットではないが「これでいいのか、いけないのか、それが問題だ」